初めにまとめ。ガイドラインの手順通りに作成していくだけで帳簿が管理できる『新版・Excelの複式事業簿』の紹介。
『撰述オートマタ』(以下、当サイト)では、駆け出しの自営業者(個人事業主)が、事業を始めたはいいものの「帳簿をどう付け、どう保存すればよいのかわからない」という状況に陥ったときの一助となるよう、Excelで管理できる複式簿記――「Excelの複式事業簿」の作成方法を紹介してきた。

そのきっかけとなったのが、ブロガーであるあがぺい様が公開している、複式でつける家計簿「本気の家計簿」である。この完成度の高い家計簿を応用すれば、事業用の帳簿としても活用できるのではないか、という着想から当サイトでの解説は始まった。
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家計簿からの発展ではなくゼロから事業簿用の帳簿を作る
これまで当サイトで紹介してきた「Excelの複式事業簿」は、設計自体は独自のものであるものの、事業簿に発展させる以前の土台部分については、著作権保護の観点から「本気の家計簿」を参考にしてもらう前提となっており、当サイトの解説だけで完結する構成にはなっていなかった。
事業簿ではなく通常の家計簿を複式で付けたい方にとっては、「本気の家計簿」はすでに完成された優れた設計であり、そちらを参照・利用するのが最適解である。
一方で当サイトは本来の目的に立ち返り、複式で帳簿を付けたい駆け出しの自営業者が、他サイトを参照せずとも理解・作成できる事業簿を提示することを目指す。
そこで次章からは、ゼロから構築する「新版・Excelの複式事業簿」の作成方法を撰述していく。
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「新版・Excelの複式事業簿」を扱うための最低条件
「新版・Excelの複式事業簿」は当然複式簿記のために、簿記の知識が必要になる。
とはいっても個人事業主向けのものであり、3級の知識があれば充分に扱えるものに仕上がっている。
通常の複式簿記との相違点は、あがぺい様や他のExcel複式簿記を紹介している方も利用しているように、貸借を左右列ではなく上下行で仕訳していくというところだ。
借方が上方、貸方が下方へと入力していくことになる。


その他に関しては通常の複式簿記の帳簿ルールと大差なく記帳していけるため、上下仕訳にさえ慣れてしまえば、初心者の自営業者でも問題なく帳簿管理することができる。
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新版・Excelの複式事業簿~作成ガイドライン~
「新版・Excelの複式事業簿」はWindows版Excel 2021を基に解説しています。
Excel 365やMac版をご利用の場合、一部表示や機能に違いがある場合があります。
業種や取引内容、課税方式等によって必要な勘定科目や処理は異なるため、当サイトで解説している内容がすべてのケースに当てはまるものではありません。判断に迷う場合は、国税庁の公式情報を確認した上で、必要に応じて税理士などの専門家にご相談いただくなど、ご自身の状況に照らしてご対応ください。
青色申告者には帳簿の保存義務があり、Excelなどで帳簿を作成した場合でも、印刷またはPDFとして出力し、保存しておくことが必要とされています。万が一、税務署から帳簿の確認を求められても安心できるよう、印刷またはPDFで保存しておくことをおススメします。
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~新版・Excelの複式事業簿~
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